職場等でワクチン接種について話しているとそれぞれの家庭の事情や考え方、体質の違いなどが見えてきた。

支配されている人

考え方が生理的に合わないのを顔に出さないよう努めて接している人が職場にいる。60代に入ったばかりの女性。ご主人の支配下にある人。彼が起きてくる前に自分が見たいドラマを観る。くだらないと言われてしまうらしい。人はそれぞれだけれど、自分のそれも身体を守ることを人に委ねてはいけないと思ってしまう。どうしても。彼が受けちゃだめだと言うから受けない。と、ためらうことなく話す。それも彼女の選択なのだからOKなのだけれど。考えてみれば昭和初期生まれの母もきっと判断を伴侶に委ねるだろうと思う。

インフルエンザ予防接種

後輩の娘の話。

インフルエンザの予防接種を受けて左顔面にマヒを経験した。入院して点滴を受け続け2週間後やっともとに戻ったとのことだった。彼女は当然のことだが、母親も肝を冷やしたと想像に難い。

彼女本人の意思で今回のワクチン接種は受けないと決めたということだ。

集団接種

せっかちな先輩が多い。その分仕事が早い。細かいことが気になる自身は彼女たちにとってはイライラさせる存在なことも認識している。(最近はその細かさが評価されることが多くなって居心地がいい(#^^#))中でも超が付くくらいせっかちな先輩が個別接種を待てず集団接種会場へ足を運び家族で受けた。無事何もなく生活している。

彼女も娘もインフルエンザ予防接種を受け、直後にインフルエンザにかかったことがあるのにワクチン接種を選択した。

様子をみたい人

摂取券が届いて五日程経った時何故か思い立ちLINE登録しようと頑張ってみた。でもなかなかうまくできない。メールと紐付けする時に何故かうまくいかない。息子に手伝ってもらって何とか登録したが、次の段階の予約までいかない。面倒になって直接申し込もうと電話した。すると”ゲートは真夜中の12時に開く”とのこと。まるで意中アーティストのコンサートに申し込む勢いで眠い中ハラハラドキドキしながらポチポチした。残り4枠だった。12時00分にアクセスしてだ。指が震えた。身体に悪い。

八月第一週に受ける。(娘は会社で受ける予定だ。息子は大学で一回目を受けた。)

同じ市に住む同僚は副反応やら問題点が現れてから受けるかどうか決めたいというスタンスだった。気持ち分かる。臨床試験をしつこい位重ねて、やっと認可が下りるという普段の日本の過程を踏んだ後に摂取したい。本当は。

負けん気が強く、やはりせっかちな彼女は様子をみたいと言っていたにも関わらず夜中12時にゲートが開くと聞かれたから話したら、どうやらスイッチが入ったみたいだった。その晩早速眠い目をこすって申し込みをしたようで感謝された。力になれて嬉しかった。

流れに任せる人

看護師の娘を持つ先輩はまだ摂取券が届いていない。隣接する市なのに大分体制が違う。近隣では一番遅い。そのせいもあってか、流れに身を任せると話してくれた。

看護師の彼女は先輩が摂取に有無を言わさない感じだったらしいく、摂取したとのこと。務めている病院の先生は苦しみぬいて死を迎える患者をみて躊躇することなくワクチン接種をしたと話していたそうだ。

病気のデパート

母の実兄の嫁80代は母曰く”病気のデパート”。どうも本人がそう表現したようだ。

喘息持ち、糖尿、人口股関節の手術も受けている。乳癌からの胃癌転移。今入院中だ。そんな中この間二回目のワクチン接種を受けた。人より免疫力が落ちているはずなのだ。けれども何ともない。どういうことだろう。彼女が人と少し違うのは超勝気で明るいこと。それが影響しているのかもしれない。

感謝

波音ディズニーピアノメドレーを聴きながらこれを書いている。締めの言葉を選んでいて、最初は暗い見出ししか浮かばなかった。でも音楽に耳を傾けているうちに、よくここまできたなと思えてきた。

人間の英知を使ってワクチンを開発し、それを輸送する技術を生み出してきたのだ。それも早いスピードで。医療従事者とその家族の献身もある。

あらためて感謝して生活しようと思う。