先週の水曜日午後突然すぐ下の弟から”今こっちに来てるから出てこないか”とLINEが入った。

少し前、会いたいと叔父さんから連絡きたと娘から聞いていたからさほど驚かなかったけれど家でのんびりしていたところだったからだるさが増した(笑)それから外出の用意しなきゃならないのとお姉さんぶらなきゃならない二つの荷がずしっと体を重くした。

付け加えると、姪に振られた(彼氏との旅行が入っていた)から誘ってきた感満載(二番煎じ扱い)なのが更にだるくさせた(笑)

通天閣

バス電車と乗り継いでホテル最寄りの駅に到着。二度目の通天閣は初回程驚かなかった。初回は独特な雰囲気に圧倒された。10年ほど前は浮浪者風の人が多く、夜一人では歩きたくない雰囲気だった。でも今は少し違う。東洋の海外観光客が多く町を歩いていてにぎやかだった。それでも21時ころになると通天閣周辺は閑散とした。やはり一人では歩きたくないと思った。

18時前弟の宿泊ホテルロビーに到着し待った(待たせるな!!出発時間と所要時間は伝えてあるのだから💢と思いながら)。

待ち時間イタリアンが好きな弟の為に周辺のイタリアン店を検索したり、フロントの男性に聞いたりして準備したがあっさり弟は串かつを選択した。

夕食前にディープな街を探索したいとのことで通天閣商店街をぶらぶらした。脇道に入りたいと言ってさっさと歩いて行った先は95%シャッターが下りた商店街だった。夕方なのにほとんど店が閉まっていて違和感を覚えた。”エルピス”というドラマで主演の長澤まさみが迷い込んだ商店街みたいだった。昼間でも一人で歩いちゃいけないゾーン。監督なら映画やドラマの撮影場所に使いたくなるのが分かった。

表通りで一枚写真を撮って母に送った後夕食場所を探した。本当は”づぼらや”に入りたかったそうだ。今は残念ながら閉店している為近くのぎふや本家に入った。初めて食べる串かつ、滅茶苦茶美味しかった。衣が軽く、サクサクっと鳴った。アスパラの根元が繊維だらけだったのは少し残念だったけれど美味しく頂いた。

野菜中心に注文した。次の日が仕事だったからビールは三杯のみにした。あとはソフトドリンク。正直飲み足りなかった(T_T)

いつものことだが会計は”姉ちゃん払い”だ。普段は名前に”さん付け”してくるのにこの時だけ彼は”姉上”と言ってくる。

理由

仕事で来たのだと思ったが違った。高校時代の親友の次男に頼まれて来たと言う。彼らは独身時代からずっと毎年夏にキャンプをしていてそれは家族が出来ても変わらなかった。家族ぐるみの付き合いだ。だから当然その親友は事情を知っているのかと思ったが弟も次男も話していないらしい。次男が弟に相談するのもなんとなく理解できた。でも一方で家族のことに介入して大丈夫かと心配になった。

相談の内容は親友の長男の副業のことだった。副業の詳しい名称等は聞かなかった。次男が言うには月のノルマがあり、在庫を抱えながらも続けようとする様は痛々しいとのことだ。数年続けてきたから今やめるのは勿体ないと上から言われるそうだ。苦しい時に”もう少しすれば希望の光が見えてくるのに”と続けさせようとする仕組みは人を不幸にする。何よりその組織の不誠実さを感じる。選択肢を与えない圧を与えているように思えてならない。冷静な判断が出来ない苦しい時に更に追い込む人間がいることに憤りを感じる。

弟は親友の長男の気持ちや考えを聴くために今回会いに来たとのことだった。自分の意見を押し付けないことが何より大切な一歩とも言っていた。成長してるではないのと心の中でツッコんだ(#^.^#)

もし今後も関わるとしたら相当な時間がかかる。何回も食事をおごらなきゃならなくなりそうだ(笑)

新たな一面

今回初めて弟の新しい一面を見た気がする。いつも頭ごなしに人を評価する奴(少なくとも自身に対しては)だと思ってきたからだ。一人で決めつけあーした方がいいこーした方がいいと求めもしないのにしつこく自分の意見を押し付けてくることが非常に多いからだ。

やはり身内とそうじゃない関係は違うのだろう。

親友の息子たちと父親、彼らと弟では違う。距離がある分冷静になれる。

優しい柔軟な対応をする弟を見て良かった。今後自身の境界線を越えて暴れまわったら今回の彼の対応を引き合いに出して優しくなってもらおうと思う(笑)