感情がワッと湧き出て困る時がある。

人がいるとコントロールはある程度できるが一人で映画やドラマを観てると突然涙が溢れ出てきて嗚咽する程の状態になる時がある。他の人はどうなのだろう。知りたくなる。

映画館で

永遠のゼロを映画館で観た時、本当に一人で観に行って良かったと思った。

最後にサザンオールスターズの蛍が流れてきた時にはタオルで口を塞いだ。それまでも上映中数度涙が流れてきても声を出さずに何とか堪えた。でもこの時ばかりはタオルで抑えていても漏れてしまっていた。鼻水と涙が止まらなくて一枚しかないハンドタオルがぐしょぐしょになった。一枚では足りなかった。今これを打ちながらも目がウルウル、鼻をズルズルいわせている(^_^;))。

母が学生の頃”寅さん”を映画館で観て泣きじゃくり父親を困らせたという話を思い出した。涙もろくなるのは加齢が関係していると聞いたがもしかしたらそれだけではないのかも知れない。

毎週嗚咽

今、日曜ドラマの「下剋上球児」に夢中だ。毎回嗚咽してる(笑)(以下ネタバレ注意)

行き違いで信頼にひびが入りそうになる事柄が次から次へと起こり本人たちを揺さぶる。それでも心の奥で熱い信頼関係が生まれていると分かった時が”その瞬間”だ。

主人公南雲先生が過去自分のミスで大学を卒業できなかった為その能力はありながらも教員免許を取得できなかった。でもパートナーと子ども養育の為彼らには秘密に卒業証書を偽造し教員になる。高校野球関係者になるのを拒んだのはそれが明るみに出ることを恐れていたからだ。でもその懸念が的中してしまう。離職し、起訴不起訴を待つ身になった。

人数が足らず、野球部員や指導者のやる気がほぼない状態だったころからやっと機能し始めた矢先のことだった。ばらばらだった高校生と先生の絆が生まれつつあっただけにもどかしい展開だ。

そんなある日、両親が他界した球児根室が勉強、練習、バイトで睡魔に襲われ電車で寝てしまい電車職員のミスもあって車庫に閉じ込められた。一時期行方不明になり仲間が探し回り通知を受けた南雲先生が助け出す。それがきっかけで彼の周りに球児たちが再び集まり始めた。そのやり取り全てが自身の”泣くスイッチ”なのだが、今回込み上げてきたシーンは根室の姉の言葉”私は、弟が信じる人のことを信じとります”だ。文字を打ちながら涙が出てきた。

表に現れた事実とよく事情を知らない周りの雑音に振り回されることなく何が大切なのかを本能で感じ取っていく高校生の純真さが心に沁みる。

美しい。

能面

現実では感情をコントロールし過ぎて疲れているのかエンタメで喜怒哀楽を表現してストレスを発散しているのかもしれない。

YouTubeのある動画で”表現を諦めてしまったのでは”とズキッという言葉に今日出合った。確かにその節がある。又続けて”閉じ込めてしまった感情をブログや他の発信媒体で表現しているのでは”とあってぴったり心にハマった。

もしかしたら今”信頼”という言葉に反応して嗚咽するのはそれを一番欲しているからなのかもしれない。