ローリングストーンズの新曲”Angry”が頭から離れない。
フジテレビのドラマ「うちの弁護士は手がかかる」の主題歌だ。曲とドラマのリズムがマッチしていて心地好い。
ドラマ
ムロツヨシ主演のこのドラマは過去のドラマやバラエティーで印象に残ったフレーズや登場人物の口調が時折出てくる。それがお腹をくすぐる。
例えば「踊る大捜査線」の青島刑事の定番衣装を付けてTV局に潜入?したり、居酒屋でそのドラマの登場人物について話したり、金八先生しぐさが何気に出てきたり(局を超えるということは新鮮だ)楽しい。直近では同僚のちぐはぐなやり取りにムロツヨシ演じる蔵前勉がドリフターズのいかりや長介になりきり”ダメだこりゃ。次いってみよぉ~”と発する。そのタイミング、直後流れる”Angry”、最高だ(*´▽`*)
笑いを時折押し付ける感をムロツヨシ出演の他ドラマに感じていたがそれとはまったく違う。クールさとお茶目さのバランスがとても良いのが好印象につながっている。
仲間とのバランスも心地好い。以前の仲間意識の強さが売りのドラマは当時好きだったけれど、今は疲れる。仲間に入っていないとダメみたいなある種の強迫観念を勝手にだとは認識していても感じてしまうからだ。でもこのドラマはそれをさほど感じさせない。バランスをとってくれるキーマンがいるからだ。それが天野杏(平手友梨奈)の存在だ。彼女の鋭く強いまなざしとストレートな言葉が”過ぎる仲間意識”を良い塩梅で崩すところが気持ちが良い。安心して観ていられる。
歌詞の内容は”別れ”を感じさせるものだけれど、それがドラマの内容にリンクしてくるのだろうか。気になり始めた。
ストーンズ
洋楽に目覚めたのは小学六年生の時だ。友だちにフィルムコンサートなるものに誘われベイシティローラーズにハマった。中学生になってからはQUEENが載っているアルバムや音楽雑誌をお小遣いをめいいっぱい使って買い漁った。それを間近で見ていたすぐ下の弟に、大人になって”唯一感謝するのは(唯一かぁい!!と突っ込んだが)洋楽に触れる機会を与えてくれたこと”と言われた。それほど興奮していた。
ローリングストーンズを聴いたのはその弟の部屋から流れてきていたのが最初だった。お互い影響し合ったのだ。
聴きなれないミックジャガーのパンチのある声と容姿に中学生だった自身は最初拒否反応に近いものがあった。ぴっちぴちのアメフトパンツをはいて腰を振り振り。それも独特なリズムで腰を振るから純真なティーンエイジ(笑)には気持ち悪く感じた。白タイツのフレディーにはそう感じなかったのに不思議だ。
人は食と同じで成長と共に好みも変わってくると言うがまさにそうだった。大学生の時は関係者にコネがあった従兄にチケットを取ってもらい彼と一緒にライヴに行った。席は肉眼で表情が目を細めれば読み取れるかどうかの位置だった。最高に盛り上がった。興奮した勢いで大金(当時の自分にとって)を払ってロゴが入ったGジャンを購入した。一時期(ごく最近だが(^▽^;))着用しないし断捨離に凝っていた時からメルカリで売ろうとしたが”いいね”が数度付くようになり引っ込めてしまった。着用しなくとも今の自分には必要なものだと認識できた。
先輩パワー
最近年齢が近い人の訃報が目に入るようになってきた。自分の年齢を嫌でも思い知らされる。
そんなときの”Angry”。それがきっかけでメンバーの近況を検索したりYouTubeで新曲のインタビューを見たりした。彼らは見ためはOJIICHAN。皺が深くなり重力には抗えないたるみもある。動きも機敏ではない。でも目の奥の鋭さや声は変わらない。ミックジャガーはボイストレーニングし、食事に気を遣っていると話していた。過去やんちゃさを売りにしていた人なのにとそれだけじゃないと分かっちゃいるが違和感があった。冷静に考えなくとも今も歌えてるのは真面目に取り組んでいるからだと分かる。でもそれだけ自由気ままさが売りのバンドだと自分の中に沁みこんでいた。
また別な話になるが、最近”あぶない刑事”の続編が2024年5月に映画公開予定しているとしてその会見がありYouTubeで見た。同世代の仲村トオルが捜査一課長になったばかりの役で出演と聞いてワクワクした。最近は黒幕だったり、主人公を威圧する偉い立場の役を演じることが多かった。それが先輩たちに翻弄されまくる役をまた演じるのは自分自身も若返るようなむずがゆい感覚になれる。ときめきが止まらない。
ストーンズにしてもあぶ刑事の舘ひろし、柴田恭兵にしても現役で活躍している”先輩”から元気を貰う。彼らも現役でいることが活力になっているはずだ。これからも応援していきたい。ローリングストーンズが来日した時にはライヴに行きたい!!!!来て欲しい!!!!