今まで生き物と比較的多く接してきた。

初めてのペット

初めてのペットは文鳥3匹。小学校一年生の時。それぞれ名前を付けて弟たちと世話をしていた。とてもかわいがっていた。時々放して踏まないように注意して遊んでいたことを思い出す。

文鳥の寿命は8~10年だとネットに書いてあった。若鳥3匹とも寿命を全うさせず命を奪ってしまった。本当に申し訳ないことをした。原因は餓死。餌がいっぱいあると目視で確認しそのままにしてあった。でもそれは芯がない殻だったのだ。目、耳だけでは信用しなくなった原因の一つ。必ず手で触れて確認する。それを教えてもらった。

姉弟3人とも気が狂う程泣いた。父は子どもたちに世話をしない私たちのせいで死んだと告げた。教育的観点からの発言だったと後で母から聞いた。

心が壊れそうだった。小学低学年で寝られなくなった。それほど父の言葉は自身を追い詰めた。思いをどう処理していいか分からずにいた。少しして何かの刺激があったのか、夜寝る前に天国の文鳥たちに手を合わせるようになった。それから寝る前寝落ちする以外は今も手を合わせる。

中学二年生

下の弟がお祭りでこっそり買ったヒヨコを世話していた時期がある。始めは車庫で親に隠して餌あげたりしていたけどそんなに時間たたないうちにバレた。車庫ならいいよと了解してもらったのでよく世話をした。

自営の為か家族そろって旅行は難しいと親は考えていたようだ。同業の親せきに仕事を代行してもらって家族旅行を計画した。中間試験をまじかに控えていたから自身は参加しないことにした。すぐ下の弟は試験を”投げて”旅行に参加することに。なんでこの時期にと憤る自分を抑えるため、寂しさを埋めるために夜車庫を開けて鶏に変貌しつつある彼と遊んでいた。お月様が美しい夜。

突然車庫の外で遊んでいた彼がいなくなった。何が起こったか分からなかった。猫が走っていくのが見えた。とっさに追いかけた。彼が私を呼んで鳴いているのが聞こえた。追いつけない。隣の家の敷地内に入っていった。追いかけられなくなった。鳴き声がずっとしている。私を呼び続けている。信じられなくて呆然とするしかなかった。暫くして鳴き声は聞こえなくなった。

勉強どころじゃなくなった。頭が割れるくらい泣いた。

ピーコ

インコを祖父が飼っていた。祖父母の部屋はピーコの鳥かごになっていた。自身が高校生から大学生、もっと生きていたような気がする。昔々あるところにおじいさんとおばあさんが…とよくおしゃべりして愛らしかった。一番祖父になついていた。

彼が天に召される直前に挨拶できたことは本当に良かったと思っている。自身の手の中でずっとうずくまっていた。羽を収める力もなく全身を預けてくる。ずっと手の中にいたいということが分かったから痺れるまで彼と過ごした。数日後静かに天国に行った。祖父の愛情をいっぱい受けて。

”弟”

昨年春、実家の犬が天国に行った。人間でいうと100歳超えていた。食いしん坊な愛犬を何とかなだめながらスマートな体型を維持しての大往生。半端ない食欲を抑えながらだから父や母の愛情は本物だった。でも健康を害しながらも彼はもっと食べたかったかもしれない。

常にお腹に何かを入れたいみたいで、ビニール袋でも口にした。捕まえて口からそれを取り出すのにとても困難を要した。(ドッグフードの後に野菜を柔らかくした特性の二の膳を毎回食べているのに。)

どんな人も愛さずにはいられない犬だったと思う。甘え上手。嫌なことだと認識した後は決してしてこない。弟のようだった。父の顔色を見て育ったと思う。だから余計愛らしく感じた。同じ犬種の犬とすれ違うとにまにま顔になり名前をそっと口に出してみる。TVや動画をずっと見てしまう。心の中で彼は生きている。

愛情

愛情と癒しを与えてくれる存在に感謝する。力を貰っている。ここに存在しなくとも充分自身を今も癒してくれている。

記していてそう感じていることに気付けた。