三月に入って職場に移動ラッシュが起こっている。かつてこんなに動いたことがなかった。コロナ禍以前にも三月移動時期とはいえこれほどのことはなかった。

四人

40代後半の店長が車で20分程離れている大きな店舗に副店長として移動する。これは大きな痛手だ。楽観的で人を惹きつける能力が高い人物。怒られてもそれはそういう考えの人ねと割り切りを瞬時に行う。落ち込むより原因を突き止め対処する。とても有能な人だけに今回の移動に皆動揺している。ただ契約以上のサービスをしようとするところもあるから問題も内側で起こる。そこが玉に瑕だった。この点では20代前半の新店長がどのように対処するか期待しているところもある。

60代後半のベテランもアルバイトとして再雇用になる。辞めないから知恵を得ることは出来るけれど”守備範囲”が狭くなるからか何となく残念だ。

60前半のベテランは完全に退職する。心臓に持病を持ち昨年コロナにかかり更に状態が悪くなったようだ。実年齢よりとても上に見える。頭の回転が速く故に仕事が早いから喪失感は否めない。

スケジュール調整、営業担当が自身のポジションへ移動になり、空いたその席には新店長が付くことになった。上手く回るか少し心配だ。

引退?

春の移動の話題の隙間から漏れてきた先輩の引退話にショックを受けた。65歳になる今年、退職するという。誕生日から有給消化の為逆算して9月だ。瞬間寂しくなった。あれだけ陰で悪口叩かれ嫌な思いをした。ある時には皆の前で辱めを受けた。過去そんな経験していても”寂しい”と言葉が漏れた。口が悪く噂と妄想で人を悪く言うことが多いけどどこか憎めない。お茶目なところがあって何度かツボに入り爆笑したことがある。

理由は税金対策とのことらしい。パートナーは働くことを許さないらしい。働くことはそれ以上の意味があると思うのだけれど。考え方は人それぞれだ。

分岐点

周りの変化に刺激を受けた。自分自身もすぐそこに分岐点があると今回再認識させられた。詳しく言えば、そこにあるのは知っていたけれどそれを自らベールで覆って見ないようにしていたように思う。子どもが巣立ってしまえば特に時間の流れがゆったりし、いつまでも若い気でいるボケた感じになるらしい。今回気を引き締める機会を得て良かった。

今回なければ一年後高い確率で大きな変化が訪れそうだ。それまでに自由に進路を選べるくらいの力を持ちたい。でもあまり焦ると変なところに力が入ってまわっていかないような気がするからまずは楽しむことを心に止めてトライしていこうと思う。バランスを取るのが難しい。でも先送りにはもうこれ以上しない。