今週1/31月曜日夕方遅く息子が熱を出した。夕方37度だったのに20時過ぎには38度を超えた。この時期だからコロナを疑った。すぐにマスクを装着し部屋に入った後には消毒をした。出来るだけドア越しの会話、LINEでのやり取り、食事は廊下に置き、食器は高温で洗う様にした。うそでしょと思いながら。
電話対応
次の日朝からコールセンターへ電話。午前中掛からない。やっと通じたのは15時位。でもただの相談だけ。何の役に立たない。
市のホームページに載っている出来るだけ近くの医療機関を選んで電話をした(後に場所を選べないことを思い知らされることなった)。
一件目の医院の受付の人はつっけんどんだった。よほどの問い合わせがあったのだろう。うんざりした様子でホームページで調べて他を当たって欲しい。それをみていないんですかと咎める調子で言われた。あまりに対応が良くなくて珍しく怒ってしまった。それを見てここにお電話しているんですけどと。疲れているのは分かるけど、せめて顔を合わせてお話ししてるように接して欲しかった。
もう一件は録音音声にすぐ変わった。”院長が感染の疑いあり。初診は受け付けていない。再診のみ。”という内容。”????疑いあるのに再診はするんかぁい!!!”とエア突っ込みしていた。
他二軒ほど診療時間内なのに通話中の音ではなく呼び出し音がずっと流れているところがあった。
発症日から二日後の朝、電話してくれてる娘はやっていないのかなぁとぼやいていた。でも発症の次の日、その医療機関のホームページでは記載されていない時間帯だったけれど、確かに娘は記載の一時間前に検査予約の電話受付をするからと言われたそうだ(さすが娘!その午前診の電話もなかなか通じないのだ)。でも指示された時間に電話すると通話中の音にならずずっと呼び出し音が鳴っている。一時間ほど経って、通じたと思ったらもう予約はいっぱいになりましたと説明を受けた。どうやら通話中であってもそう流れるシステムにしてるか、もしくは人が足りていなくて取れない状態だったのか。暖簾に腕押し、そんな疲れだ。
運
昔から娘はくじ運があった。西島隆弘さんのチケットはなかなか取れないのに毎回3~4チケットをゲットしていた。キングヌーのチケットも難なくゲット。コンサートだけではなく、先生にも恵まれ、大学まですいすい進んでいった。就職活動は苦労したみたいだが、勤務先では仲間に恵まれ可愛がられているのが話で分かる。羨ましい。
そんな娘が電話予約を入れてくれた。やはり運を持っているのか電話が通じたのだ。彼女がいなかったら今も青い顔して電話をかけまくっていただろう。それ位電話が通じない。やっと通じたと思ったらその日の予約はもう埋まっていますと無情にも?通告されてしまう。それこそ人気アーティストのドームツアーの電話予約なみだ。
受診
2/1火曜日夕方遅く医院に行き、PCR検査を受けた。自身は車の中で待機。息子だけ誘導され医院に入っていった。程なく出てきた。結果は2~3日。電話で聞く。検査費用は市から出る。娘は仕事の関係でどうしても1日で結果が出る医療機関に受診させたくてまた電話をかけまくっていた。
2/2水曜日9時過ぎLINE来て、予約取れたから(彼女のくじ運は半端なく凄いのだ(笑))10時に窓口行って!と指令が飛んできた。母親にお尻叩かれて早く学校へ行きなさい、早く!早く!と言われている感覚に陥った。当然前回の結果が出ていない期間に受けるものは自費になる。17,000円位だ。検査代を出すからお願い。そういわれたらやるしかない。バタバタ用意してギリギリ間に合った。検査結果はその日の14時過ぎに出た。
嘆き
午前の診察で医師からコロナだろうなと言われていたそうだ。素人ながら症状から自身もそう思っていた。夕食をたまたま取りに来ていた一人暮らしの娘が”月曜日行かなきゃよかった!”と言われ少々落ち込んだ。月末処理の超忙しい日なのに!と叫ばれてもどうしようもない。どこにも持って行けない悲しみと憤りが込み上げてくる。
感染したならどこかという質問に、本人はバイト先の飲食店を上げた。蔓延防止法下でありながら4人以上の団体の接客をしたことが気になると話してくれた。男子にしては珍しいと思うのだがこちらが言わなくとも外食時にはマスクを一回一回外して口に物を運ぶくらいの慎重な子だ。どうしてと思う。
具合が悪い中、姉に精神的に追い込まれている感じがした。彼女の立場も理解できる。少しでも彼を心の中で責めたことを申し訳なく思った。どこに怒りを吐き出していいか本当に分からない。
結果
陽性だった。すぐさま注意事項や指示がPCR 検査を受けた医療機関から出た。保健所にはそこから連絡するらしい。直接本人から連絡することはないとのことだ。
施設に宿泊するか自宅療養かは自宅療養にした。というよりそれしか選択肢はなかった。40代からしか療養施設には入れないらしい。だとしたら質問がおかしい(^_^;)。
発症からカウントして10日で普通の生活に戻れるとのこと。同居するものは本人のPCR検査結果が出た日を0カウントとし、次の日から7日間自宅待機とのこと。
驚いたのは同居する家族以外の人を濃厚接触者とみなす基準だ。感染した日は発症した日から三日さかのぼった日とし,感染から発症するまでの三日間に接触した人は濃厚接触者にならないということらしい。(この接触した人というのは常時マスク装着している人のことをさす。)逆に言うと、感染しても発症しなければ人には移す可能性はほとんどないとのことだ。パニック状態だった娘もこの情報で落ち着きを取り戻した。
感想
この二日間、本当に疲れた。今まで生きてきた中でも忘れられない日になった。
電話が繋がらなくてイライラするのはコンサートチケットを取る時だけだと思っていた。ニュースで流れる情報を違う世界で起こっているものだと、何故か達観していた。
また、自分で何とかできるとも勘違いしていた。今回娘の助力がなければ今もへとへとになりながらPCR検査難民になっていたかもしれない。
<実際試薬が足りないらしい。以前は濃厚接触者が社会復帰するのにPCR検査は必要だという報道があったが、今は指定された七日間の自宅待機後保健所に連絡せず社会復帰していいとのことだ。>
市のホームページに載っている医療機関へ問い合わせが殺到して大変なのは理解できる。対応が横柄になったり、なかなか繋がらなかったり、理解できない中途半端なお断りの音声が流れたりするのは止めて欲しい。体力を奪う。熱を出した本人が電話しなければならない状況の人も多くいるだろう。こういう状況では自宅で一人亡くなってしまうのも想像に難い。今後改善して欲しいと強く願う。