鼻テープ(自身そう呼んでいる)にお世話になることをガシガシ鼻を鳴らしていた弟たちに不快な顔を向けていた頃は頭に浮かびもしなかった。
花粉症
例に洩れず花粉症を認めたくなかった。周りに聞くと、”多分花粉症だけれど認めない”とか“もう観念して病院で薬を貰ってる”とか聞く。認めたくない意識は自分だけじゃないと感じることが多い。
幼稚園に入る年齢の頃小児喘息と診断されたこともあり、アレルギー体質と自覚があったけれど何故だろう花粉症にはならない、なっても人生大分先だろうと思っていた。北国育ちという理由で変な自信のようなものがあった。
”花粉アレルギー許容バケツから花粉があふれ出した”のは40代前半位からだ。オカシイと感じていた。秋によくくしゃみしたり、鼻がムズムズすることが増えた。50代になり春に反応が出始めた。最初はヒノキに、今ではスギの両方に反応している。健康診断で受けたアレルギー検査でも確認したが薬は飲んでいない。でも2022年3月から三か月程飲み続けたことがある。
薬
2022年3月下旬に眼瞼下垂手術受けた後飲み続けた。事前に受けたアレルギー検査で反応があった為リザベン100mg錠剤が処方され毎日朝昼晩三回飲んだ(目をこすらないようにするための対策だと推察する)。
二か月半ほど飲み続けたころ体の変化に気付いた。顔の色が変わった。黄色くなった。変だな、もしかしたら肝臓に”何か変化”があるのかもと思っていたところ、経過観察の為受けた腫瘍マーカーの血液検査(腫瘍マーカーの数値は基準以下に戻っていた)で肝機能障害を疑う数値が出た。その担当医の助言を得て眼瞼下垂手術執刀医に連絡しリザベン投薬の中止を了承してもらった。その後の血液検査で数値は正常値に戻りホッとした。
その経緯がある為余りアレルギーを抑える内服薬を飲みたくなくなった。自分に合う薬があるのだろうけれどそれを見つけるまで血液検査し続けるのはシンドイ。
アレルギー対策としてマスクのほかに40代後半から鼻テープの力を借りている。夏以外の季節使用している。鼻詰まりがひどく眠れない時は点鼻薬も使っている(点鼻薬は使い過ぎると逆に鼻を詰まらせてしまうらしいから両穴同時に点鼻するのではなく片方ずつ使用し負担の無いよう工夫している)。日中鼻が垂れようが詰まろうが我慢できるが睡眠は何としても確保したい。充分な睡眠こそが健康を保つ重要なポイントと考える。
ブリーズライト
佐藤製薬のブリーズライト、スタンダードレギュラー30枚入りを数年買っていた。10枚入りは近くの薬局やドンキホーテに売っているけれど30枚入りはバスに乗って最寄りの駅にあるダイコクドラッグに行かないと手に入らない。すぐに行ける距離にないから往生するけれど安さには変えられない。30枚1,550円、10枚612円だ。当時はそれぞれ100円弱安かったと思う(全体的に物価が高騰しているから仕方のないことなのだろうけれど苦しい)。
鼻腔拡張テープ
㈱タカミツの鼻腔拡張テープ30枚入りを現在使っている。値段がその魅力だ。スギ薬局で見つけた時には歓喜した。こんなに安いなんて嘘でしょと(笑)
それはブリーズライトと比べると華奢だと思った。細い。それに一番気になったのは粘着力だ。着用する前に当たる鼻の部分の油をふき取るのだが念入りに拭き取っても鼻拡張テープは寝る前に片方が剝がれてしまうことが多い。ブリーズライトよりも断然その確率が高い。安いから仕方ないと思い納得させようとしていた。でも寝ようと横になるとそれが起こってしまいイライラする。困った。
ブリーズライトに戻ろうか迷っていると2週間前位だろうかいつものように箱からテープを取り出すと包装が”ブリーズライト”だった。何度も箱を確認した。でもブリーズライトじゃない。バージョンアップした鼻腔拡張テープだった。それまでは華奢なフォルムだったけれどブリーズライトに近い形をしていた。何度も見直した。”いいんですかこれは”と思えるくらいのものだ。でも有難かった。今は改良版をとても気持ちよく使えている。
機能維持
年齢を重ねると色々な箇所が調子を落とす。左肩、左膝はまだ本調子じゃない。当たり前だったことがそうじゃなくなると精神的にダメージをくらう。これからそういうことが多くなってくるだろう。その度にしんどい思いをすると思うと少々心が下降する。
意識を無理やりにでもかえることにした。言葉や文字にするだけで変わっていくような気がしている。
薬、膝サポーター、リハビリ器具等大昔にはなかったものが支えてくれることに感謝しながら生活していこうと思う。
