先々週の金曜日職場で後輩を泣かせてしまった。
認識、感覚のズレが引き起こしたものだと考えている。どうして涙が何度も流れるのだろうと戸惑った。お弁当箱を洗っている自身の横に来て、お昼の休憩室で、同僚の前でと大粒の涙を流した。本人以上に動揺したが、仕事終わりに意志疎通を図ろうと彼女に伝え午後の仕事に入った。
経緯
午前の仕事を終え休憩室で他愛もない話をしていた時、皆に負の波紋を与えているがその自覚がない先輩の行動がもう少し穏やかで謙虚で優しいものであってほしいという意味で放った言葉がなぜか彼女の心をえぐったらしい。強い反応が返ってきて動揺した。確かに先輩それぞれの個性を理解して対応する彼女の適応能力の高さを引き合いに出した。非難する気持ちはこれっぽっちもない。興奮した彼女の言葉をかき集めて整理すると、どうやら彼女は誰がどのタイミングで自分のことを話していたかを気に掛けているようだった。
仕事終わり休憩室で休んでいたところ先に仕事が終わった彼女が着替えて入ってきた。
こういうことですか?と彼女なりに考えたことを二人の先輩の名前をイニシャルで表現し大きな声で他の後輩のいる中話しかけてきた。戸惑った。というのはイニシャルトークの本人がまだこの狭い事務所内にいたからだ。50歳過ぎた人が場所をわきまえず大きな声でイニシャルトークをするなんてことが信じられなかった。どんな内容かは誰でも察知できるはずではとそれに関しては憤りに近い感情が湧いてきた。スッと席を立ち更衣室に入り着替えを済ませ”お先に失礼します”と言って彼女を置いて出た。彼女は着替えを済ませているからすぐ事務所から出てくるだろうとふんでいた。外で話をしたかった。
話の中心にいる先輩は休憩室に入りづらかったのか出入り口近くのテーブルに一人座っていた。普段はそのテーブルに座ることはなく休憩室に入ってくる。こういうことは伝わってしまうものなのだ。
2分と待たずに彼女は出てきた。また泣いていた。店長と一緒だったが声を掛けた。話そうと。でももういいですと言われ、それでも話した方がいいと思うんだけどともう一度食い下がった。でも返ってくる言葉は変わらなかった。後から聞いたが後輩が帰る時もまだ駐輪場で二人話していたらしい。
未解決
その後今に至るまで会えていない。というのは彼女はコロナに感染していることが分かり仕事をお休みしたからだ。
店長とその後話す機会があった。来週出勤日に改めてお話を聞くことになっているとのことだった。取り敢えず仕事を辞めないと知りホッとしている。
意思疎通が出来ずタイミングも合わずそれが元で誤解を生んだと思っている。ただ話したくないのならそっとしておこうと思う。それでもこちらにその意図がなくとも悲しませてしまったことは事実だからそれに関して謝ろうと思う。