年齢のせいか時々眠れない夜がある。どんなに羊を数えても眠れない。ブルーライトを寝る前に浴びないよう心掛けていてもそうなってしまうそんな夜はあえてブルーライトを浴びる。

事故物件 怖い間取り

夜中にみてはいけない映画を先週初めYouTubeで選んだ。ホラー映画だ。自身にとっては更に眠れない夜にさせる。何故選んだのか。劇場で観てみたいと娘が話していたのを思い出したからなのか、苦手意識がそうさせたのかは分からない。怖いもの見たさかな。

”事故物件”は亀梨和也さん主演の映画。物語は芸人松原タニシさんの体験談が元。全部が本当に体験したものだとのこと。だとしたら、然るところへ行ってお祓いを受けるべきだと思った。

そういう領域にはいたずらに踏み込んではいけないものとも思っている。廃墟や名所と呼ばれる所へ敢えて行って肝試しをすることは他人の家に無断に出入りするものだと思ってしまう。でも興味があるのも事実。自分がよく分からない。

”見える”人にも会ったことがある。大学の寮で一年間一緒に生活していた時。自身も不思議な体験をした。(詳しくは”寮生活”にて)なので、映画に出てくる”それを感じ怯える女性”と寝ることを恐れながらも眠りに入ってしまいうなされ続けていた”よく見る”先輩を重ねていた。

余談だが、人間の思い込みがそうさせてる、くだらないといつも理系の母はそういうことに興味を示す自身を小さい時からたしなめていた。でも最近、そんな母もコロナの影響で納骨できず父の遺骨と過ごす日々が続いた初めの頃、夜その部屋方向からする物音を聞いてぞわぞわしたと話していた。お父さんかなと思っちゃうと怖がって?いた。物理大好き人間に変化が起こったような気がしている。

不思議体験②

ホテルで嫌な何かを感じて絵の裏側見たらお札らしきものがあったりしたことはあるが、事故物件で生活したことはない。と思う。

名古屋の洞穴の様なアパートにいた時のことを思い出した。(晴れの日でも日中灯りを付けないとアパートの真ん中に位置するリビングが暗いのだ。)

午前9時過ぎのことだと思う。朝のバタバタした時間が過ぎ去った頃だから大体の時間は覚えている。台所の横に置いていた姿見の前に立ちボーっと自分を見ていた時。突然自分の口から、”○○?!”と娘の名前が飛び出し、後ろを振り返った。そこには誰もいない。当然だ。子どもたちは数分前に幼稚園バスに乗り幼稚園に向かっていた。

でも確かに右手から左手方向、自身に向かって子どもが駆けてきた感覚があった。反射的に名前を呼んだと思う。息子の名前じゃなく、娘の名前。一瞬ぞわっとしたが、怖くなかったのが不思議だ。

近くに徒歩3分もかからない大きな公園があった。そこで小さな女の子の霊が遊んでいると伝え聞いたことをその時思い出した。

最後のシーン

映画ではお線香の束のアップで画面にモザイクがかかり、止まった。何度再生しても動かなかった。これはYouTubeにアップした側の意向があったものと言い聞かせた。本当にそうなのだろう。でもその時の自分はそれを別なツールで確かめることは出来なかった。怖すぎた。身も心も強張った状態で娘にLINEした。表現することで心を落ち着かせた。彼女に心配かけた。自分がまるで中学生になったようだった。夜中のホラーは自身には向いていないことが分かった。