富良野に出かける日、朝から雨が降っていた。折角の旅行の際先が悪いと少し気持ちが下がった。母も何度も嘆いている。雨が降ると観光地ですることも限られてくる。移動中に晴れてくることを祈って車を運転した。
高速道路
占冠経由で富良野に向かった。下の弟夫婦の家に立ち寄った関係でそのルートになった。追分から占冠は一車線でトンネルが多くそれもとても長いトンネルが続く。降雨と長いトンネルの連続で緊張が半端なかった。それに一車線だったから別な緊張があった。焦る必要ないと思いながらもつい後ろの車が気になった。
崩れ
パッチワークの丘、ファームの花畑、青い池、白樺街道等めぐる予定だった。でも激しい雨の為予定をみんな断念することになった。することが無くなった。
15時のチェックインを17時に指定していたのに13時過ぎに着いてしまった。スコールのような雨の前でなすすべなく、協議の結果ホテルの12階のからまつというレストランで時間をつぶすことにした。
ホテルだから値段が高いと覚悟はした。でも実際メニューを見ると焦った。飲み物以外ラーメンが一番安かったように思う。税込み価格1,300円(^▽^;)それも醤油ラーメンのみ(旭川ラーメンだからだと思う)。味は美味しいと注文した息子が言っていたから少し心は穏やかになった(笑)母と自身は”本日のデザート”を食べた。見ると1,800円( ;∀;)大皿にシャーペット、小さなケーキが二つだったと思う。セットコーヒーはプラス200円。それを認識していなかった自身は520円の紅茶を頼んでしまった。
値段に対してはホテルだもの高いの仕方ないし、場所代と思うことで心のざわつきを抑えようと思った(^_^;)
景観は楽しめた。雨が少しずつ上がり、山々を覆っていた白い雲も移動しているようだった。14時前にほんの少し光が差す空もあった。
ドライブ
雨がほとんど止んだからチェックインまでの間ドライブすることにした。一時間だけのつもりが道路わきにあった看板の情報のちょっとした受け取りミスから結局美瑛まで行くことになった。息子のスマホの誘導でパッチワークの丘行くはずが地元の人が使う感じの道路で案内が止まった。行き当たりばったりの旅行はダメだ(笑)
途中にあった”かんのファーム”に戻りその景色を堪能した。面積はそんなに大きくないけれど色を楽しめた。子どもたちが小さい頃立ち寄った場所だと思い出した。

葛藤
夕食は事前にビュッフェを選択していた。でも出発前にTVで放送された富良野の食事処の情報に心がグラグラした。特にぎょろぎょろという名前の居酒屋に行きたくなった。早く決めて失敗したかなと思った。でもその日は非常に疲れたからホテルのビュフェが最適だった。本当に良かったと思えた。食事も選べて楽しかったし、味も良かったと思う。アルコールにお金を費やすことになったけれどそれも極力抑えた。息子を説得するのに骨が折れたけれど(結局彼はホテルの売店で焼酎缶を三つ購入し部屋で空けた)。
いびき
”紫彩の湯”という温泉があり母と一緒に入った。新しい建物らしく綺麗だったけれど客室から遠くて不便だった。特に母は比較的足はしっかりしているけれど腰があまり良くないからそう感じたのだと思う。自分一人では温泉にたどり着けないと言っていた。
次の日早く起きるつもりだったから早く床に就いた。母は隣で爆睡している。疲れたのか大きないびきをかき始めた。このようなことは初めてだった。少し音は響くことがあっても穏やかでそれを聞いて眠れないことはなかった。部屋に響き渡るくらい大音量だった。それも不規則なリズムで心配になった。眠れないからYouTubeを見た。悪循環だとは思ったけれどやめられなかった。気が付けば朝日を感じていた。
息子に事情を話し長距離運転の予定はなかったし二日目の運転を全て任せることにした。
“あ~良く寝た”という母に”あんなに苦しそうな息していたのに眠れたの?!”と心の中でツッコんだ。顔色良くなく元気がない自身に母はどうしたのとその原因を何度も聞いた。”いびきで睡眠不足だ”と言いそうになるのを抑えて、長時間の運転に興奮して眠れなかったと徹した。それで良かったと後で思うことになった。気分よく旅行を楽しんでくれてるみたいだった。
別計画
今回の経験で雨の日の計画を細かに立てておくことが大切だと感じた。それにそれをみんなで共有することも同じ位大切だと思う。
一人に負担を掛けずアイデアを出し合うことでより充実した時間を過ごせる。行き当たりばったりも個人的に好きではあるけれどそれは一人旅の方が合っているのかもしれない。