最近始まった日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」。

第一回目はピンとこなかった。先入観だが指揮者はとても繊細な人が多いと思っていたから大雑把に見える夏目俊平は自分のイメージとかけ離れていて物語がスッと心に入ってこなかったのだ。それにそれまでの日曜劇場作品にどっぷりハマっていたから少し残念に感じてしまっていた。ハラハラドキドキがない。

ただ、第二話のあるシーンにハマった。バッハ作曲無伴奏チェロ組曲第六番ガボットをチェロと鍵盤ハーモニカで音を合わせていく場面だ。目と目を合わせ表情、体全体でイメージを伝えあう。”一緒に奏でる人とイメージを分かち合えた時魔法のような時間が生まれる。別の世界に行ける”と引退した指揮者は話す。その空間は生き生きしていた。キラキラしていた。魔法の時間を味わいたい!!!

小学生の時を思い出した。合奏部で大会を目指し毎日音を合わせていた。大変だと思ったことは一度もなかった。楽しかった。魔法の時間を毎日体験していたのだ。

このドラマに触発され今日数十年ぶりにピアノに触った。ディズニーのピノキオを楽譜をみながらゆっくりと。人と音を合わせることは出来ないけれど、ピアノは心を癒し豊かにしてくれる。これから少しづつ触れる時間を増やしていこうと思う。

次回が楽しみだ。