お正月特別番組で放送された「義母と娘のブルース」(以下義母娘)を観た。放送初回から欠かさず観ていたからか、今回の作品では涙が止まらなくなったシーンがあった。映画かと思う展開だった。(以下ネタバレあり。観たい方は読まないでください)

就活

義母が娘の為に記憶に残る面接の極意を伝授するシーンは自身も教わっている感覚になった。エントリーシートなるものに娘が四苦八苦していたのは記憶にあるが自身は実際それに文字を埋めて就活したことがないため今更ながら新しい気付きがあった。なるほどと( ..)φメモメモ

これから具体的に予定はないがいつどこで必要になってくるかもしれないから自分の中の引き出しの一番上に置いておこうと思った。日常生活で自分をアピールするのが得意じゃないと自覚があるからか刺激された。ごり押しじゃなく、でも少し責めたことをしても許されるのかなぁと思い直している。

義母の教えを素直に受け取り実践していく娘が微笑ましかった。

占い

大病を患った息子の健康を願う母の深い愛情を感じたシーンにも泣いた。

息子の病が再発しないようにと彼女は占いに傾倒していく。息子が結婚相手としてみゆきを紹介すると母は最初から拒絶した。最初その真意が分からなかったが娘の為に義母亜希子がそれを突き止め説得するシーンは感動だった。

病と闘うのは息子、協力体制で臨むのは医療関係者、再発しないように自分がやれることと言えば風水、占い等縁起を担ぎ、家を清めることだとそれを極める生活を毎日コツコツ積み上げてきた母。それを息子のパートナーに課すことは出来ないし、再発した場合パートナーに苦しい思いをさせる。ましてや両親二人を見送ったみゆきに悲しい思いをさせられないという思いでの言動だったことに感動した。又それを見抜いた義母亜希子の人間性に感動した。

自身なら頭に血が上り見抜けないまま拗らせていただろう(^▽^;)

まじ?こんな終わり方?安易すぎない?が第一声。

ある女性と偶然出会い(この女性が自身の一番のキーパーソン)、その直後自転車と接触し転倒、そしてMRIのシーンが流れた。

帰宅後薬を飲むシーンがあった。その後も何度か薬を飲むシーンが続き、何だか嫌な流れだなぁと思いながら観ていた。みゆきと婚約者が大量のPTP包装がゴミ箱に捨てられていることに気付き、薬を開発する勉強をしている婚約者が薬の飲み合わせから末期のがん患者が飲むものだと気付く。

今回FINALとあって結末は天国に召された亜希子が夫の故良一と天国で会うシーンが流れるのかなと思ってしまった。観る気失せるわぁ、観るのやめようかなと思った(;一_一)

結婚式

長い間亜希子に片思いの麦田章がめげずにみゆきの結婚式でプロポーズするシーンにハラハラした。結婚式で意中の人に結婚を申し込むなんて心臓に毛が生えてるのか、それとも一途すぎて周りが見えなくなっているのか。ぶっ飛びすぎだろう!とそのシーンに突っ込んだ( *´艸`)

でも明るくていつも一生懸命で純粋な麦田章が好きだ。プロポーズの返事、亜希子が発した”後ほど御連絡します”をワクワクドキドキ待っている姿がいじらしい。物語の縦軸が何本もあると思っているのだが、この”麦田章”もそのうちの一つだと思っている。

心震えるシーンは義母の愛を一身に受けた娘の挨拶だ。

”生命の存続にアラームなっている”義母に今まで受けてきた恩をずっとずっと返していきたいと伝える娘。それまでの思い出、みゆきの笑顔一つ一つがそれに値するものだ。だからもうそれは返ってきていると応える義母に涙が止まらなくなった。

キーパーソン

亜希子が自転車と衝突する直前に出会った白髪の女性しげさん(前述)は終盤にも登場する。

しげさんの身の上話に身につまされた。

それは末期がん患者が服用する薬を日ごとに収納できるケースに入れ替える手伝いを喫茶店で亜希子にしてもらいながら語られた(大量のPTP包装はしげさんの物だったのだとそこで分かった)。

”娘の結婚に反対した結果破談になった。その後誰とも結婚することなく他界した。天国に行ったら娘に謝るつもりだ”と。

息子とその彼女には年単位で不眠に悩まされた(毎日真夜中の長時間イヤホンなしの会話)けれど結婚を考えている二人の邪魔はしたくないとこのドラマを観て更に強く思った。

過去のブログでも触れたが、自身の彼女への塩対応に対し過去二度ほどお酒の席とはいえ彼は涙したことがある。その時”周りが何と言おうと自分の想いを貫きなさい”と伝えておいて本当に良かったと思えた。

”老いては子に従え”を心に置こうと思う。

傍にいる存在

最後音楽とともに駆けるように思い出写真が流れる。

みゆきの子三人の誕生、その孫一人の結婚式、近所の人たちとの変わらない交流等時の流れを感じさせる写真だ。

そして最後のシーン。

2050年(令和32年)1月2日、”御返事”は?と亜希子に質問する麦田。”もうしましたよ。あれ、してませんでしたか”と応える背中が少し曲がった亜希子。もうその姿は長年連れ添ったパートナーの姿だ。それは麦田の望んだ結婚ではなかったけれど幸せそうだ。

男女の関係はなくても互いの家族と交流し仕事も一緒。これほど密な関係はない。年老いてもプロポーズした時の気持ちを維持し続けているパートナーが傍にいるなんて奇跡だ。亜希子は一番愛され上手なのかも知れない( *´艸`)

<現実では難しいからこうやってドラマでときめきや心の潤いを補っている(^▽^;)>