教員採用試験、息子が合格!
最高嬉しい。
今までのことが走馬灯のように頭をめぐった。
最初の挫折は高校受験の失敗。男子校だったけれど、ならではの楽しみ方をその後見つけて高校生活を謳歌したと思う。お友だちは自分より優秀な為なのか自分が希望通りの進路に進んだ時交流すると決めているらしい。これからまた連絡を取るようになるだろう。そう想像すると嬉しさが増す。
高校卒業後二浪した。国公立志望で猛勉強しなければならないはずなのに勉強に身が入らずだらだらの生活。プライドは高いがそれに見合った努力が足りない。本人よりは度合いが低いだろうが苦しむ姿を見るのが辛かった。中学であの時親としてこう対処しておけばといくつかの問題を思い出し後悔することもあった。荒んだ毎日。それを二年。認められないことは人をこんなに荒れさせるものなのだと思った。リビングの壁に二つの穴ぼこができ、机の引き出しの一つが機能を無くし、洋服タンスの引き出し表部分が引きちぎられ、中身が二か所丸見えの状態になっている。
それまで考えていなかった私学の願書提出期間間際に持ってきた大学に合格し(他は不合格だったから本当に受けて良かった)、まじめに単位を取って卒業は出来るくらいになった。
そしてやってきた8月、9月。教員採用試験の季節。高い旅費を出しコロナ対策をしっかりして各地に赴き試験を受けた。
第一志望の地元の採用試験は一次で落ちた。また荒んだ毎日、決まらない日々をまた過ごすことになるのではと不安が膨らんできた。
一方本人はというと、全国最初の採用試験が高知で行われるのは通例だそうだが、その高知での二次面接の感触と今回の地元の一次試験で落ちたことでお尻に火が付いたらしい。次の二次試験はとてもメニューが多いが教育方針に魅力を感じたこともあって、面接で考えられるあらゆる質問をシミュレーションして対応したらしい。初めからそうしてよぉと心で強く突っ込んでいた。
その対応ができたところが今回採用された自治体だ。駅を降りて、あ、好きだなと思えたとのこと。本当に良かった。まだ二か所発表が残っているがほぼ心は固まっているようだ。いずれにしても来年春はここを出ていく。寂しいがこれも息子の成長の為と思えば嬉しいことだ。それに何より晴れ晴れした顔をみれるのが何よりも幸せなことなのだ。
合格を知った一昨日と昨日は自身の興奮がなかなか冷めなかった。本当に心からすべてに感謝している。