通っている担当美容師にこの数か月間プレッシャー(営業)を掛けられていた。8月と12月はシャワーヘッド、ドライヤー、シャンプー、コンディショナー等商品の割引があるからお得ですよと。ドライヤーのことを少し聞いただけなのにしつこく営業かけてきた。行くのが億劫になる程だった。流していればその内触れなくなるだろうと思っていた。全く話をしていなかったのに突然切り出してくる。それでも秋口には一度断ったのに不快だった。あれはやり過ぎだ。

ホリスティックキュア

型落ちのホリスティックキュアドライヤーを押してきた。息子が春一人暮らしをすることを覚えていて(息子も同じ美容室を利用している)電気量販店で市場調査をしてきたみたいだ。Panasonicのドライヤーは二万円前後する。だから?自分の店の型落ちだけれど性能がいいものを買いませんかと。

新生活を迎える息子が欲しいと言えば買ってもいいかなと思い聞いたら、要らないとあっさり断られた(娘から後でお叱りを受けた。私は自分で買ったのに何故弟に用意する必要があるんだと。ごもっともだと反省した)。なので断った。でも美容師はしつこかった。何度も押してきた。美容院を変えようかと思ったくらいだ。

それでも気持ちを切り替えたのは、自分の為に買おうと思えたからだ。家計を気にして自分にご褒美が足りていないと感じた。遠慮しなくてもいいと思えた事柄があったことも重なったから。自分だけが我慢するのは止めようと思った。娘にそれを伝えたら何も言わなくなった。

営業力

洗髪してくれた女性の言葉もあった。彼女はホリスティックキュアではなくリファを買った。理由は保湿、髪に対するケアが厚いとのことだった。仕事柄髪に色々な色を入れたりアイロンをあてたりする彼女が一番必要なのは負担が少ないドライヤーだとのことだった。その言葉が心を揺さぶった。担当美容師は”客”を見ていなかった。見ていたのは自分の営業成績のこと。それがダイレクトに伝わったから不快だったのだ。営業は相手が何を必要としているか、どんな言葉を必要としているか察知する能力に長けていないと成績が伸びない。今回彼の成績になったとは思うが、実際は自身の心に寄り添ってくれた彼女の力だ。担当美容師からリファの機能の説明と値段を聞いた時、必要ないというわけじゃないけれどホリスティックの方が…と言葉があったことで確信に至った。何より年齢や髪の毛の質と経済を吟味されて話されたことに不快を感じた。娘さんが来るのならという言葉に( ゚Д゚)ハァ?と心の中で言っていた。失礼にも程がある。それに気付いてないのはまだまだ”修行”が足りないのだ(;一_一)近々美容室を変えることになりそうだ。

リファ

白を選んだ。黒と白がある。黒は重厚感あり、汚れが目立たない利点がある。白は明るい感じ。汚れが目立つのが気になるけれど気分が上がるから選んだ。

ホリスティックキュアに比べて重さが倍くらいはある。持ち上げて使い続けるには筋力が必要そうだ。それに関して不安を一切感じなかったのは自身のドライヤーの使い方にある。頭より下に持ち、ドライヤーの先を上に向けて持つ。身体を折り曲げて頭を下げてその先にドライヤーの吹き出し口があるような変な形で使用する。だから問題ないのだ(笑)

リファを選んで正解だった。しっとりする。広がらない。ぱさぱさしない。今までパナソニックのナノイーを5年程使っていた。その直後は爆発ヘアになっていた。それも好きだったがまとまりがあるのは購入したリファだ。何よりフォルムが可愛い。気持ちが上がる。購入して良かった。

祖母

ふと息子(父)に夕食時に”おばあちゃん、良く食べるよなぁ”とみんなの前で言われ憤慨していた80歳代の祖母を思い出した。つつましい女性が美徳という時代を生きた人だからか、大食いとみんなの前で言われ、辱めを受けたと捉えたらしい。暫く機嫌が悪かった。

彼女は晩年寝こむまで外出する時は着物を着ていた。化粧をしていた。英語教室にも通っていた。いくつになっても女性を意識生活していた。若くあろうと努力していた。

肌にシミはあっても美しく、淡い色の着物がよく似合っていた。朝食時、太陽の光に照らされ透き通った白い肌に自然感動し、”おばあちゃん綺麗だね”と数回も話しかけていたのを思い出す。でも当時自身は祖母に女性を感じる言動があったとき、おばあちゃんなのに必要?キモ!と思っていた。言葉には出さなかったけれど、失礼だった。今自分もそう扱われて当然かとも思う。ただ、このことを気付けて良かった。今回自分に返ってきたことなのだと思えば年齢や経済を勝手に加味されて判断された悲しみも和らぐ。

楽しみを増やしたり、少しでも自分を上げるものと暮らしたい。