美容院で水素カラーを体験してみませんかと勧められた。3,300円を初回は2,000円にしますと言われ、それに定型の誘導を感じながらも体験することにした。

粉末

カラーリング剤に粉末の水素を入れるだけのことだった。ふりかけをご飯にかけるような感覚だった。これで3,300円かぁと正直思った。

担当者の熱弁が半端なかった。”リピート”して欲しい感が溢れ出ている。イソジンを垂らした水の入ったビーカーにその粉を入れる実験動画を見せてきた。確かに一瞬でイソジン色の水が透明になる。化学反応がそこで行われたことが分かった。

昔は頭皮がカラーリング剤を塗るとピリピリして緊張していたが、最近は液剤も進化したのかしみてはいなかった。だから水素入りカラーリング剤を塗られて刺激がないでしょと言われても、”はぁ”という反応しかできなかった。

説明では人間の敵である酸化作用のある物質がカラーリング剤には入っているとのことだった。市販のカラーリング剤でチューブに入った白色の剤がそれらしい。酸化は老化を早めると随分前から指摘されているから納得は出来た。でもカラーリングが頭皮を老化させる理由は今まで意識してはいなかったから勉強になった。

シャンプー&コンディショナー?

水素カラー用のシャンプー等を使うようだ。三種類ほどあった。詳しい説明はなかったからシャンプー、コンディショナーのほかに何があるのか今度詳しく聞いてみようと思う。

担当者から、出来上がりが3週間経っても髪の毛がつるつるなんですよぉと話してきた。彼は頭の左半分を水素カラー、右半分を通常カラーと実験していた。もともと髪のダメージないんですけれどねと最後に付け加えた。そんな彼にツッコみを入れたくなった(笑)三週間前に実験を開始していまのところ通常カラーはガサガサしてる、水素カラーはそのままツルツルだと言っていたが、その時点ではあんまりそれに説得力を感じなかった。

水素カラー体験から10日程しか経っていないが、自身の髪は確かにサラサラだ。二か月前にパーマをあてたのにそれが余りのこらない程サラサラしている。通常は六か月はパーマが持つのに。そういう意味ではパーマもサラサラにする水素カラーは考え物だとも思っている。頭皮の健康か、見た目を重視するか。岐路に立っている(笑)。頭皮の健康が一番だろうけれど、コストがかかる。今とても迷っている。

頭皮

以前同じ美容院でリンパマッサージを受けたことがある。その時教えて貰ったことが肩がこる度頭に浮かんでくる。

頭皮は信号と一緒だ。青色だと調子がいい。黄色だと危険が迫っていることを、赤色だと危険に直面しているということだと教えて貰った(ここで言う危険とは血流が悪くなっているという意味)。今鏡で自分の頭を観察したら黄色になっていた。トップの毛量が半端なく激減している。泣きそうだ。見て見ぬふりは出来ない感じだ。

”今”を認めなければ(^▽^;)

選択

白髪染めを止めるか、倹約しないと続けられないだろう水素入りのカラーをするか、そのまま白髪染めをして将来ウィッグに頼るか迷うところだ。

実は身近に”先生”がいる。母と叔母。

70代になって母は白髪染めを止めた。頭皮には負担掛かるし家計にも負担がかかる。ならばやめてしまおうと倹約家の母は決断した。潔いと思った。

一つ上の叔母は薄毛になってもカラーをあてていた。カラーだけじゃなくパーマもだ。そのせいか今はウィッグを頭の上にのせている。いつからなのかは分からないが母がこっそり教えてくれるまで全然気づかなかった。彼女は器用でおしゃれが大好きな人だ。正反対の二人だ。

二人の差に衝撃を受けたのは数年前父が首の手術を受けるというので応援に駆け付けた病院でだ。久しぶりに会う母は更に背中が曲がり足が異様に長く見えた。白髪もあって年相応?の姿に見えた。でもそれが特に際立って感じたのは叔母の存在だった。

5センチはあるヒールのサンダルを履き、ボリューミーな胸を程よく見せた下品と感じさせないふわふわブラウスを着ていた。ふくよかな体型は隠せないでいたがとても80歳近いと感じさせなかった。年齢不詳感を漂わせていた。

余りに差が激しく母を残念に思ってしまった。明るい色のシャツをプレゼントしても着てくれない。明るい色の雨傘をプレゼントしても使わない。自然ベージュ、白、黒の品物が周りにいっぱいになる。好みだからそれでいいのだろうけれど、毎回残念に思いたくないのが子の悩みだ。

叔母のその佇まいに元気を貰った。花柄やチェック、ピンク、オレンジ、ブルー等色や柄がある服を着ている人を見ると自然心が明るくなる。自分もそうありたいと思った。

地毛を信じて(笑)、限度を決めて叔母の歩んだ方向へ進んできたいと思っている。