GW最終日父方の叔母とその長男従弟夫婦を交えてフレンチレストランで娘パートナーを初披露した。主催は母。叔母と母は本当の姉妹のような付き合いがある。何でも相談しているようだ。娘(自身)の入る隙が無いほどだ。寂しい気持ちもあるが互いを支え合っている姿を見るとありがたいとも思う。
席順
こういう会での席決めが嫌いだ。出来るだけこだわりを捨てみんなの気持ちが和らぐ方を選ぶ。おのずと端に座ることになる。でも今回の主役はハッキリしているから比較的納得した席順となった。
娘夫婦の向かいに従妹の妻が座ってくれたので華やいだ。彼女は神経が磨り減るのじゃないかと周りが心配するくらい明るく喋りまくる。天然のお喋りの母とは少し違う。こういう場ではとても助かるが少し申し訳ない気持ちもした。
自身の正面には従弟、左隣には娘婿、右は窓で端っこだ。話が弾む要素は全くなかった💦ただ従弟は一度話が弾むと長くお喋りする。今回どうなることかと思ったが案ずることはなかった。過去彼が左足を骨折した経緯を聞くと面白おかしく話し始めた。涙を出しながら笑った。一気に子ども時代に戻った。それからは話が止まらなくなった。途中、席の向こう側に座る母がソムリエにした質問が聞こえてきた。
”ワインの種類として重いとかフルボディとか書いてありますけれど、それはどういう意味なんですか。ブドウが全部入っているということですか”
”(≧◇≦)…??!”
”ミディアムボディはブドウ半分しか入っていないってことになる?!( *´艸`)”と従弟。思わず二人吹き出してしまった。確かタンニンの量の違いとしか(それもタンニンもよく知らない💦)自分も知らないのにその質問が心をくすぐった。
母のこういうところ(漫才でいうボケ)が自身に遺伝していると思う(^^♪
ソムリエも丁寧にブドウの木に例えて教えてくれた。場が更に盛り上がった。楽しかった。
婿
前の晩の宴会の時は酔っていたからか感じなかったが、その日は彼は自身の視線を逸らすことが何度もあった。偶然ではない。今まで経験しなかったことだ。違和感半端ない。
しょっぱなの”やらかし”(「娘のパートナーの紹介」参照)が原因なのか。それしか考えられない。でもあまり気にしないことにした。それが原因なら娘には悪いがそれくらいの器なのだろう。
父
この席の費用を全額母が負担した。全員分の交通費もだ。理由を聞いた。
娘が二歳の時息子の出産の為長期に渡り実家で生活した。その時彼女は父にビールを手酌させてくれときかなかったり、イチゴを台所で洗っている父に早く欲しいとおねだりして傍を離れなかったりとても懐いていた。
子どもたちが小学生の頃だっただろうか、スキー場の傍にある旅館に急遽泊ったことがある(”急遽泊る”ことは自身の幼いころから当たり前にあることだったからそんなに慌てなかった)。夕食後父と子どもたちが畳に座りトランプでババ抜きを始めた。大きな笑い声の中楽しそうにカードを引く父が幸せそうだったと。その時の様子を母は嬉しそうに話した。時間を共有出来て嬉しく思う。
父が亡くなる直前見舞いに来た娘が父の目の前で変化したその姿に驚いて号泣したらしい。彼女は単独で訪ねたから自身はその場に居ずその様子を母から聞くことになった。ケチケチマンになっていた父はティッシュペーパーを使うことに実の妹(今回食事を共にした叔母)にも制限をかけていたのに、この時はあふれる涙と鼻水をぬぐう為どんどんティッシュペーパーを取る孫に何も言わずにいた父に彼女に対する大きな愛情を感じた。
生きていたらきっとこういう場を設けて全額支払うだろう、自分はその代わりをしたまでだと母は話してくれた。
何だか胸が熱くなった。