周りにいる人よりくだものが好きだと思う。それに初めて気が付いたのは職場でお弁当を広げた時だった。今は果物の価格が高くなり入れていない。コロナ前まではほぼお弁当に果物を入れていた。比較的安価で手に入りやすいオレンジ、キウイ等を中心に。食事後に口直しじゃないけれど甘いものが欲しかったのだ。

ブドウ

幼い頃はブドウが特別好きではなかった。何故ならお菓子代わりに出されたデラウェアは手がべとべとするし、小粒で何個も食べなきゃ食べた気がしない。おまけに弟たちと争奪戦を繰り広げなきゃならないから早食いになる。さらに言うと物によってはかなり酸味があるものもあった。今からすると贅沢な話だが、当時はあまり良い思い出がなかったのだ。

家の外で出された巨砲は種の処理に困った。食べ方が美しくないと思いながら出すのは嫌だった。こんなの飲むよと言って無言の圧を加えてくる人もいた。自分は飲みたくないのに目の前で飲まれると安心して食べれない。だから美味しくない。そもそも食べ方を人に強要するのは良くないことだと思う。自身にとって種を出す行為は美味しさが半減してしまうようにも感じてしまうのだ。

高価なシャインマスカットは皮をむく必要もなく種もない。食べる手間がないから食べやすい。ただ味が自分好みじゃない。酸味が少なく、何かが抜けてる感じがするのだ(贅沢な話だ(^_^;))。

自分にとってのブドウの中のブドウは”ピオーネ”だ。種がなく、甘さと酸味のバランスが非常に良い。大きさも調度良い。糖分を考える必要なければずっと食べ続けられる。出合いは岡山でだ。ブドウをスーパーで買ったことがそれまでなかったけれど、お金に少しゆとりがあれば購入するようになった。

メロン

何といっても夕張メロンが最高だ。甘いけれど過ぎることはない。子どもたちは苦手だから一人で食べまくる(笑)贅沢なひと時だ。でもここ2年程食べていない。食べたい!!!!(笑)

リンゴ

職場で長野県出身の先輩がいる。彼女はその時期になると毎年職場にリンゴを持ってきてくれる。剥いてみんなで食べるのだが自身が果物好きなのを知っているから数個コソッと分けてくれる(実家帰省時のお菓子をお土産にしてそのお礼としている)。

本場のリンゴはスーパーで売っているリンゴとはまるで違う。感動する。一口口に入れたとたん”美味しい!!!”と声が漏れてしまう。

今はその旨味に感動出来ているけれど幼少期はすこし切ない思い出がある。風邪で高熱が出た時に母が摩り下ろしてくれたリンゴしか思い出がない。弟のリンゴ好きが親の意識をほとんど埋めていてあまりこっちまで回ってこなかったからかもしれない(T_T)

ここ数年食べていない(笑)高価でペロッとすぐ胃に入ってしまうから買えない。お腹にたまらないところが良いところなのだけれど、コスパが悪いとどうしても思ってしまう。手を出しづらい。何かのご褒美感覚じゃないと買えない。因みに白桃が好みだ。

身近なフルーツ

グレープフルーツが好きだ。酸味が強い方が好きなのかもしれない。オレンジ、みかん等柑橘系の物が好きだ。

小学校入るか入らないかくらいの年ごろに母方の曾祖母の家に行った時初めて(記憶している中で)グレープフルーツを食べた。半分に切った切り口にグラニュー糖をサラサラと掛けて食べた。最初はどうやって食べていいのか分からず曾祖母に聞いたのを覚えている。厳しいと聞かされていた曾祖母はとてもやさしかった。祖母は自身のことを不美人だという認識でいたらしく少しでもそのことを娘が口に出そうものなら曾祖母は厳しく叱ったということを母から聞いた(それを聞かされるのも複雑な気持ちになったが(^▽^;))。愛された思い出の一つがグレープフルーツなのだ。

キウイも好きだ。ゴールドよりグリーンの方が好みだ。やはり酸味がある方が好きらしい。父に似ているのだと自覚した。

サクランボ🍒は高価だけれど最近買ってしまった。佐藤錦が売っていたらチョコレート類のお菓子を減らしてでも買いたいと思う。

梨は二十世紀が断然好きだ。これは幼いころから変わらない。ジューシーで酸味が食欲をそそる。幸水、愛宕梨を食べたことはあるけれど自分では安売りしていても買わない。二十世紀梨は後味がいいと感じるのだ(*^_^*)何かのご褒美と称してスーパーで買う。

苦手な果物

スイカと柿は苦手だ。一度も食べたことがない。

スイカは匂いがまず無理なのだ。子どもの頃は他の人が食べている場所に居たくないレベルで嫌いだった。今は何とか嫌な顔せずその場に居れるくらいにはなった。特に嫌になった思い出は思い当たらないから生理的なものだと思う。

柿はヌルヌルがダメだ。それでも一度大学生時代に挑戦した。一年生の頃寮に入っていたのだが同じ部屋の先輩に好き嫌いがあってはだめだと指導が入った。”柿を食べたらケーキあげる”と鼻の先にニンジンをぶら下げられ仕方なく口に含んだことがある。でもどうしても噛むことが出来ずその内嘔吐いてしまい断念した。涙目になった自身に先輩は本当に無理なんだね、いいよケーキ食べなとやさしく対応してくれた。そんな思い出がある。

記憶

何もブログの題材を思いつかなくて何気に夕食後食べたブドウがきっかけで今回書き始めたが、食べ物にも色んな思い出があるものだと感じた。数少ない曾祖母との触れ合いも思い出せた。心が温まった。