一昨日仕事で小学低学年の女の子に出会った。はにかんだ笑顔が可愛い。その年頃は積極的消極的それぞれ個性はあるものの表現したい、喋りたいと訴えてくる子が多い。彼女は話しかけられるのを待っていた。
ひと昔はあまり気を遣わずに聞けたが今はコンプライアンスを意識して話さなければならないので、遠くから当たり障りない会話を心掛ける。
クリスマスはサンタさんの衣装着るの?(ソファにそれらしきものが置いてあった。)何をして過ごすの?プレゼント楽しみだね。ピアノ弾くの?どんな曲弾くの?
帰り際彼女だけ玄関口に出てきて見送ってくれた。車が発車してもずっと。
長女だろうと話し始めた時から感じていたが、帰社してから話を聞くと三人姉弟の一番上とのこと。正解だった。
インナーチャイルド
父が心を病んでから心理を学ぶため自分にとっての大金をはたいて私設の学校に通った。父の心を何とか穏やかにしたいという気持ちが強かったがそれは力不足なのが分かっていたから専門家に任せた。でも何とか力になりたくてその周りの人たちに働きかけることで父が少しでも穏やかに過ごせたらと考えた。環境を整えたかった。
少しは貢献したと自負している。心理学を学ぶことで得たものは自分の想像を超えるものだった。
仕事場での環境改善に役立った。堂々と表現できた。強くなった。
もう一つは自身の心の中を冷静に見つめるきっかけになった。インナーチャイルドという言葉は知っていたがまさか自分がそのワークが必要なレベルだとは考えてもいなかった。YouTube動画で今は自分で出来る。初めてワークをしたときは驚いた。心が震えて涙が止まらない。声を上げるほどだ。両親や祖母に対する感情は複雑で今も根本からは解決は出来ないだろう。ただ、小さい時の自分に心の中で会って抱きしめる。それだけで心は軽くなる。優しくなる。
危険なビーナス
秋から放送されているTVドラマ”危険なビーナス”を観ている。ビーナスに翻弄される主役。財産分与をめぐり人間関係があらわにされるストーリーだ。最近は視聴率が悪くなってきてるとか、設定が稚拙とか評価が低いとネットの記事を読んだ。
専門家の評価はどうであれ、自身はドラマ中盤から何度も泣かされている。
主役の伯朗は自分の過去起こったことを”間違って”受け取る。それがベースとなってるため義父の愛情を受け取れずに過ごしてきた。誤解を繰り返すことで”傷”が広がっていった。しかしこのお家騒動で心の奥深くに諦めて置いておいたものが解凍され向き合い癒され息を吹き返すさまが描かれている。心が揺さぶられた。
出会い
家族と言っても皆一緒くたじゃない。家族が全てじゃない。家族が傷つけることもある。支配しようとする家族もいる。美化された家族像は吐き気がする。でも一方で求めてることも事実。だから苦しむ。苦しんだ分人に優しくできたらとも思える自分はやはりあの家に生まれて正解なんだとも思う。
仕事先で出会った少女がこうやって自身を振り返るきっかけを作ってくれた。感謝。
素敵な女性に成長して欲しい。心から願う。