フジテレビ系の今期ドラマ「119エマージェンシーコール」の第八話を観て書きたくなった。

初回から観ているわけではなく娘の勧めで観始めた。以前の回をTVerで見返すことも出来たが何となくしていない。涙が自然と流れてきてた感動シーンもあったがある心情描写では少し大袈裟かなと思ってしまったことも正直あった。特別な仲間意識もどちらかというと苦手な方だ。

ただ今回どうしても書きたくなった。以下ネタバレ注意

レジェンド

第八話ではGPSが機能せずドローンが高速道路に落下したという通報が入る。また他の回線で高速道路で玉突き事故が発生したと通報が入った直後救急隊本部のシステムがダウンする。その後対応したのがレジェンドと言われている堂島信一(佐藤浩市)だ。

彼の的確な判断と周りを緊張させ過ぎない、でも使命感に満ちた声が自身にも響いた。それがあることを思い出させた。

救急車

30才の頃救急車に乗ったことがある。

娘を生んで退院した直後で体調は万全じゃなかった。春にしては暑い夏を思わせる夜だったように思う。授乳の為に三時間おきに起きる生活をしていたそんなある夜、突然背中が痛くなった。

時間が経っても鈍痛は治まらない。脂汗が止まらない。我慢強い方だが痛みが収まらないことと、出産直後とあって婦人科系で何か悪いことが起こっているかもしれないと不安でたまらなくなった。それでも真夜中救急車を呼べずにいた。寝静まっている周囲を起こしてしまうことに抵抗があった。

明け方やっと救急車を呼んだ。

救急隊員は我慢せずすぐに呼んでくださいと力強い声で声掛けしてくれた。担架に乗せられ救急車に運ばれた時はホッとして痛みが少し収まっていったのを覚えている。逆に痛みが収まっていっては何だか申し訳ないような気持にもなった。

最近職場の同僚との話の流れで救急車に乗ったと話した。その同僚も同じような経験をしたと教えてくれた。彼女も救急隊員の声を聞くと痛みが薄らいでしまい、救急車を呼んで申し訳なく思ったらしい。救急隊の声が救急搬送された人を安堵させ痛みを和らげている。不思議だ。

因みに痛みの原因は出産によるものではなく、尿道結石によるものとレントゲン検査で分かった。これは体質によるものだが(過去一度経験がある)、子どもの世話で一生懸命で暑い日が続いているのに水分を取るのを忘れていたことも原因の一つなのかもしれない。後日トイレで石を確認した(≧◇≦)💦

昨日買い物した後駐車場に戻ろうとした時前を女性が横切った。その時彼女からネギのような長いものが落ちたように見えた。走って駆け寄りそれを拾い、速足でバスに乗り込んだ彼女に声を掛けた。彼女は驚いて声が出ない様子。その代わりに笑顔を貰った。

救急隊員のように誰かを救うという大きなことは出来ないが自分に出来る範囲で声を掛けていきたいと思った。声掛けは大きな力を持っている。プラスなことに使っていきたい。