食器を洗っていて祖母を思い出した。色々あってあまり思い出すことはない人だ。

祖母

父方の祖母は肌が抜群にきれいだった。きめが細かく繊細で毎日見とれるくらい白かった。鼻の周りも毛穴が分からない位だった。朝食を取ってるとき何度も”おばあちゃん、肌きれいだね”と朝日に照らされる祖母を見て自然に言葉にしていた。綺麗なものは綺麗。ティーンエイジの自身より綺麗なんてと思う前に綺麗と感じていた。(因みに自身は母似💦)

水分を多くとることで便の出を促し結果腸の健康を保てる。それが美肌維持に繋がるといわれている。祖母が意識して水分を多く取っていたとは余り思えない。肌がきれいなのは遺伝なのだろうが、それだけではないとも思っている。

食器の洗い方も関係してるのではと感じた。食器洗いしている時不意に頭に浮かんだのが理由。

祖母は熱いお湯で仕上げていた。理由を尋ねると、洗剤が残らず水の切れがいいからとのことだった。その時は水の切れの方が頭に残ってなるほどと感心していた。

―本当に熱いお湯だったから手伝うのが嫌だった。毎日手伝うと手荒れが半端なくなりそうだった。それなのに祖母の手はカサカサではなかった。どうしてなのだろう。不思議だ。―

熱いお湯を自身は使っていない。その代わりに洗剤を使った後低温のお湯でアクリル毛糸で編んだたわしを使って仕上げている。洗剤を残さない祖母の教えのおかげなのだろうか、多少シミが増えたり皺が増えた以外長期にわたる肌トラブルは高校生の時以来ない。

職場

昼休みや休憩後コップを洗う時、洗い方のそれぞれの特徴に気付いた。比較的さっと洗う人が多いと感じた。中にはまだ洗剤が落ち切っていないのに洗い桶にコップを置いている人もいる。驚いた。自身が神経質なのか。そう感じてはいても好意でコップを洗ってもらう時、人それぞれだからと割り切った。郷に入っては郷に従うのだ。

皮膚疾患に悩む人が職場に何人かいる。アトピー性皮膚炎を患っているのか年に何度かしんどそうにしている。その人は前述した洗剤が落ち切っていないコップを洗い桶に置いている。すべてを関連付けるわけじゃないがそれを改善すればしんどそうな日が一日くらい楽になっていくのではと感じる。毎日毎食のことだから。柔らかく表現するタイミングが来ればいいなぁと思ってる。

手から腕にかけてできものができやすい人もいる。猫の毛に特に反応するらしい。その人も泡を気にせず洗い桶にコップを置く。

肌がとても綺麗な20代後半の後輩がいる。(20代だから肌は綺麗だとは限らない。娘がそうだ。)彼女はよく水分を取る。夏は人の三倍は水分を取る。コップ洗う時は洗剤を使わない。よっぽど汚れた時は洗うのだろうが、スポンジに洗剤を付けて洗っている姿をあまり見たことがない。

顔の頬から顎にかけて比較的大きなニキビが出来て娘は今苦しんでいる。彼女は休みの日は驚くことに一日コップ一杯の水しか飲まない時がある。夏でもそうだから心配になる。その時期は特に意識するように促すが声掛けは残念ながらあまり効いていない。

久しぶりに3日前食器を洗ってくれた時のこと。以前からそうだと気付いていたけれど、彼女も洗い流す時間は極端に短い。泡が残っていてもへっちゃら。とにかく早く作業を終わらせることを最優先している。丁寧に扱って欲しいと伝えてはいるけれど、自分のペースは崩さない。彼女の受け入れ態勢が整った時丁寧に洗い流す理由を伝えてみようと思っている。

因果関係

美肌に通ずる道に食器洗いが関係しているという研究は発表されていない。色々な条件が重なって自身にはたまたまそう見えているだけなのかもしれない。いや、そうなのだろう。

でもピンときたので記そうと思った。

勘は当たることもあるかもしれない。