一昨日百貨店の化粧品コーナーで敏感肌用のクリームを買いに行った。10日程前から肌荒れがひどく皮膚科に行ったら黄砂による反応だと診断され飲み薬と塗り薬が処方された。心配してくれた同僚の先輩が勧めてくれたラロッシュポゼのシカプラストを買いに行ったのだ。今は塗れずとも赤みが引いて塗り薬の処方がなくなればそれを使いたいと思った。それも自分に合うかどうかは分からないが、SNSで2024年一位を獲得した”実力者”であることと、同じく黄砂に悩まされている先輩の推薦とあって試したくなった。

調べるとすべての薬局に置いてある商品ではなかった。ネットで購入できると思ったがそれを先輩に話すと少し間があったのと自分は新大阪の薬局で買ったと伝えてくれたことをふまえると足を運んで買った方がいいと考え直した。今回百貨店でも取り扱っていることが分かってほっとした。というのは娘の大腸検査日、自身の休暇が偶然重なったからだ(彼女の初めての検査で不安があったと後で知った。麻酔?を使っての検査だったから帰宅時ふらつきもある為出来れば付き添いがあった方が好ましいと検査前説明の時伝えられることが多い)。すぐ娘に提案した。

スタッフ

娘を迎えに行く前に百貨店に寄った。

化粧品売り場の通路を歩いているだけでスタッフが声を掛けてくる。仕事なのだと理解はしていてもそれを振り切るのは申し訳ない気持ちと煩わしさが入り混じった感情が流れる。

そんな中一つのものを探すのには彼らの力が必要だった。思い切って女性スタッフに声を掛けた。と思ったらその斜め左前のスタッフがまっすぐこちらを見て声を掛けてきた。

その人はフルメイクした男性のように感じた。声も低かったから男性として生まれた人なのだろう。物腰がとても柔らかで繊細だった。少しドキッとしたが一生懸命探してくれた。

棚にはシカプラスト+ミニサイズ+UVクリームミニサイズのセットしかなかったので、単体はあるのか調べて欲しいと伝えると下の収納ケースを開け調べてくれた。が見つけることが出来ないようで”私老眼で見つけられなので若いスタッフに聞いてきますね”と言い、一緒に”若い”スタッフと一緒に来た時には”引継いでもらいますね”と最上級の笑顔をみせてくれた(セットと単体と値段が一緒ということでセットを購入した)。

普通なら”老眼”というワードは使わない。突然の言葉にクスッとなった。初めての体験だった。色んな価値観が世界中に人の数だけあるが一言でグッと惹きつける言葉を発する人に出会うのは幾つになっても嬉しい。新鮮な気持ちになった。その余韻に暫く浸った。

娘の言葉

大腸検査を受けた娘を医院が入っているビルの1階エレベーターホールで待っていた。いつもと変わらない娘の姿にホッとしたと同時に心配しすぎたかなと思った。

医師や看護師の動きや言葉、周りの患者さんの様子、大腸の写真を見ての感想、診察時の医師の言葉に対する疑問等ものすごい勢いで彼女は喋り出した。麻酔から覚めた後様子見で30分ほど横になったとは思えないほど迫力があった。

梅田に出て遅い昼食を一緒に取った。彼女は昨晩から絶食しての食事だったから消化の良いものをと店の選択に時間を掛けたが、結局肉中心のランチになった。彷徨い続けて凄く疲れたが娘の笑顔を見るだけで癒された。

一緒に電車に乗り先に娘が下りた。本来は一緒に降りて自宅まで送り届けるつもりでいたが堅く断られたし、しっかりしていると思えたからその意に添った。

自宅に到着して間もなくLINEが来た。”最初来なくていいって言ってたけど、エレベーター下で見つけた時の安心感は半端なかった。ありがとう”とあり、心が温かくなった。普段何気ないことに対し感謝の言葉はあるけれど今回のこの言葉は特別だった。滅多にない言葉だった。周囲をみて我慢する道を選びがちな娘に少しだけ強引に進めて本当に良かったと思えた。

大切に生きる

親や兄弟、同僚等周りの大人たちとよく”一年って本当にあっという間だね”と年末が近づくと特に声を掛け合う。そう感じるのは一説によると決まりきった日々の繰り返しが原因だそうだ。学生は新しい経験が続くから比較的時を長く感じるのとのことだ。

だとすれば、毎日新しい体験を自分にさせたらいい。しかしそうなかなか出来ないものだ。だから毎日嬉しいこと、ドキッとしたちょっとしたことを書き留めておくことが大切なのではと思った。無理矢理絞り出してもいいのだ。

一昨日は絞り出さずとも嬉しいことが重なった。ラッキーだ。