昨年末美容院で担当者と雑煮の話になった。
熊本出身の彼はですまし汁の雑煮とのことだった。自身もすまし汁だ。味噌を入れる地域もあるらしい。
具材も汁の調味料も特徴がそれぞれあって面白い。
幼少期
幼い時雑煮は嫌いだった。
味は薄く中途半端な味に感じたし、何故汁の中に餅を入れて食べなあかんのと思っていた。出汁の味(良さ)が分からなかった。
そもそも正月料理は自身にとって苦痛でしかなかった。チョコレートやケーキ、油ギトギトの肉が大好きだった。小学生の高学年まで家族が食べた肉の脂身までこっそり食べていた位だ。
それらとは正反対の正月定番の黒豆、数の子、甘煮等一つも美味しいと感じたことがなかった。縁起物だから食べなさいと言われ半分えずきながら食べた。だから正月はお年玉が嬉しかっただけでそれ以外は嫌いだった(-_-メ)変に改まった気持ちになるのも鬱陶しかった。昨日と変わらねーと心の中で思いながら”あけましておめでとうございます”とかしこまって挨拶していた。
お酒
お酒が自身の嗜好を変えた(#^.^#)
正月の料理はほとんどお酒に合う。好きになった。お酒を呑むようになって出汁の美味さが分かるようになったなんて共通点でもあるのだろうか。不思議だ。
味付け
毎年雑煮の味付けに苦労する。
一晩水に昆布をつけ置き、翌日火を入れ、それに鰹節を入れ出汁を取る。そこに具材を入れ最後は塩で味付けをして色味に醤油を少々垂らす。
その塩の量に毎度悩む。出汁4カップに塩小さじ1がすまし汁の味付けだと本に載っていた。でも雑煮もそれでいいかは分からない。今回その配分を忘れ適当に作ったから”迷子”になった。
味見を重ねる度丁度良い塩加減が分からなくなっていく。毎度感じる不思議な現象だ。
今回は薄味に仕上がってしまった。息子は塩気が足りないと言って一つまみ多く自分の器に塩を足していた。味付けが滅茶苦茶難しい。
来年は分量をしっかり頭に入れて作ろうと思う。
